加齢に伴って身体が衰えてきた時に、最初に必要となる介助が歩行介助と言われています。
しかし、歩行介助と一言で言っても一人一人の身体の状態は異なるため、どのように介助を行えば良いのか悩む人も多いでしょう。歩行介助は利用者一人一人の身体の状態を見極め、手伝い過ぎないことも大事です。歩行介助には、「見守り歩行介助」「寄り添い歩行介助」「手引き歩行介助」「階段昇降時の歩行介助」「杖を使用した介助」「歩行器具を使用した介助」の6種類があると言われています。「見守り歩行介助」は自力歩行が可能だがふらつきなどがあり少し不安定な方へ行います。「寄り添い歩行介助」は見守りだけでは転倒リスクが高い方に寄り添い身体を支えます。
「手引き歩行介助」は利用者の両手をとりながら歩行を助けます。「階段昇降時の歩行介助」は利用者が階段を安全に昇降できるために支えます。「杖を使用した介助」は筋力の衰えやふらつきがあるために杖を使用している人を介助します。「歩行器を使用した介助」は歩行器を使用中の転倒を防ぐために上半身を支えます。歩行器を購入する際は、利用者が安全に使いこなせるかを見極める必要もあります。使いこなせない場合は、逆に危険を伴う場合もあり思わぬ事故に繋がる恐れもあります。利用者の身体の状況によってどこまで歩行介助が必要かは異なるため、一人一人の状態に合わせて臨機応変に対応することが大切です。
また、転倒リスクを減らすための知識と経験も身につけていく必要があります。